遡ること70年以上前、1947年2⽉5⽇に新聞各社は「⽴春の時に限って卵が⽴つ」ということを写真⼊りで⼤々的に報道しました。
当時、この話を新聞で読んで科学の⽴場から調べたのが、物理学者の中⾕宇吉郎博⼠でした。1947年4⽉中⾕博⼠の随筆「⽴春の卵」で、物理・幾何の視点を基に「⽴春に限らず、卵は⽴つのは当たり前」ということを明らかにしました。中⾕博⼠は随筆の最後に、以下のように綴っています。
「しかし⼈類にも盲点があることは、余り⼈は知らないようである。卵が⽴たないと思うくらいの盲点は、⼤したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな⽅⾯にありそうである。そして⼈間の歴史が、そういう瑣細ささいな盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。」
本サイトでは、従来の常識に捉われず、物事の事実を明らかにし真理を探究する若手研究者(立春の卵たち)たちをご紹介してまいります。